わがまま投資家みくり

職歴ゼロのベテランニート主婦が一念発起した。

【どの投資を選ぶ?】超絶ビビりチキンが株式投資を始めた理由、メリットデメリット比較

 

2019年秋に、ファイナンシャルアカデミーの講座無料体験セミナーに参加してから、本気で投資を始めようと決意した。

 

そして悩みに悩んだ結果、株式投資から始めることにした。

この記事には、複数ある投資のなかからなぜ株式投資を選んだのか、知識経験ゼロでチキンなのに、それでも「投資始めなきゃダメだ」と思った経緯などを記録した。

どの投資を選んだ?なぜ?

お金のセミナーで学んだ投資はおもに、FX、不動産、株の3つ。

他にも投資信託や金、原油先物なども一応検討したが、正直なところ、先物の意味が全然わからなかった。

本当に知識ゼロからのスタートなので、多少なりとも用語に聞き覚えがあるほうが入りやすい。せっかくなら基礎知識を教えてもらった投資から選ぼうと考えた。

外貨投資・FX

外貨預金やFXのメリットデメリットを比較後、私の性格や生活には合わなそうだったので見送ることに。

少額からスタートできる

まず何よりも、収入が少ない私にとって、FXが少額から始められるのは大きなメリットだった。日本株だと普通は100株単位でやりとりするのと比べたら、スタートを切りやすそうな印象があった。

金利収入に興味あり

次に、外貨預金で金利収入を得るというのもかなり魅力に感じた。勉強していないので今はまだやり方が全くわからないが、海外の銀行に預けるという運用方法は、日本の銀行に預けておくよりいいのかな?と感じた。

取引が24時間できる

しかしながら、取引がいつでもできてしまうというのが、私にとっては最大のデメリットになった。外貨預金は入れたらしばらく置いとくので良いと思うけれど、FXはそうはいかないだろう。私は不眠症だし、のめり込むととことんハマってしまう性格。だから症状悪化を避けるために、FXはひとまずやめておくことに。

もちろん外貨預金はまだ勉強したい。

不動産投資

長期的に見ると、不動産投資も捨てがたい。ただ、投入する金額やローンのこと、不動産業界への苦手意識などがネックとなり、最終的には「株で成果出たあとに始めよう」という結論に。

長期安定型でリターンが大きい

そもそも株と比較すると、投じる金額が大きいし、その分リスクもあるんだから、リターンが大きいのは当然と言えば当然だが。うまく入居者がいてくれれば、安定して長期的に収益を得られる。これは何よりの魅力だ。

マイホーム購入にも知識が活かせる

さらに、ちょうど夫と「そろそろ賃貸卒業したいよね」と話していたタイミングだったので、マイホーム購入の検討のためにも、不動産投資の知識が活かせるといいなと思っていた。

収入がなくてローンが組めない

ところが、私個人が不動産を購入しようとしても、ローンが組めない。組めたとしてもすごい金利が高くなるはず。

じゃあ夫に頼れば良いかと言えば、それも納得がいかない。まずは夫に頼らずに、「自分でできることから始めたい」というのが投資を始めるときのひとつの目標でもあったので、最初から夫に頼る気満々なのは、どうなのかなと。

もちろん、これらは"できない理由"にはならないけれど、わざわざ最初に選ばなくても良いのではないかと考えた。

不動産屋さんの嫌な記憶

いまはパートでわずかな収入があるが、専業主婦だったときに、賃貸不動産屋で最悪な営業をされたことがあった。

どう考えても相場より割高な物件ばかりを紹介され、挙句「奥さんがコンビニでバイトしたらこのくらいの家賃すぐ払える金額でしょ。」と言われたのだ。

普通に考えて、例の営業スタッフ(しかも主任笑)が失礼だっただけだけど、このとき私は自分のコミュ力に自信がなかったし、何より収入がないからこういう扱いをされたんだと思い込み、とにかく悔しい思いをした。

そんな記憶があったので、「購入するとなったら不動産屋の営業さんと話さなきゃいけないのか…。」と想像しただけで、とても腰が重たくなった。

こういう理由から、不動産投資は後回しにしようと思った。だが、このまま惨めで悔しい思いをしたままなのは絶対に嫌なので、まずは株で経験を積んで、少し自信をつけて、それから挑戦したいと思っている。

きっと、不動産投資のために活動していけば、それがコミュ力アップの訓練にもなるんじゃないか。そんなことまで目論んでいた。

株式投資

さて、いよいよ株からスタートしようと決めた理由だ。

夫に経験があった

まず、夫に株の経験があったので、スタートするときのハードルは低かった。

とうの夫は大の塩漬けマンなので、この人から教えてもらおうとは到底思えないが、取引をしている板を見せてもらったり、売買の様子を見たり、簡単な仕組みを理解できるまで見学できたのは助かった。

身近にやっている人がいると始めやすい。

取引時間は平日の9-15時だけ

FXが24時間なのに対して、株は取引が平日の昼間限定なのは私に合っていた。

結局売買が日をまたぐときは、PTSや先物、ダウの様子が気になってしまったりはするけれど、それでも時間が決まっているので生活が乱れにくい。

日中の取引のことを、夜夫と話せるのも楽しい。

社会や経済の勉強になる

きっと社会人をしている同年代のサラリーマンやOLさんたちは、フルタイムで仕事をしているうちに、あるいは通勤中に、自然と社会経済のことを学んでいるのだろう。

その一方で私は、大変恥ずかしいことに、ほぼ引きこもりのニート生活をしている"名ばかり専業主婦"だったので、 社会や経済のことを何も知らなかった。考えようという発想すらなかった。

でも、株を買うようになったら、おのずと経営や経済のことに関心を持つことになるだろうと思った。実際に外で働いている人たちよりは、経済を肌で感じることはできないかもしれないが、何も知らないままになっているよりは良いんじゃないか。

(ちなみに半年後のいまは、少なくとも社会で何が起きているのか、興味関心を持つ程度にはなった。だいぶマシ!)

投資こわいけどそれでも始めた理由

上記のような思考を経て、株式投資をやってみようということになった。しかしそれでも、"投資をする"という考えすらなく生きてきたので、雛鳥の私は、崖から飛び降りるような気分だった。めちゃくちゃこわかった。

リスクはある。でも、やった方が良い理由が大きかった。

収入のない惨めさと不安から逃れたい

まず、自分の収入。

専業ニート時代はゼロ円。扶養内パートでも、年収100万円以下。まわりの友人は、立派に子育てしたり、旦那さんと同程度稼いでいたり、キラッキラ輝いて見えるのに。

対して自分は、ただただ惨めさを感じているだけ。自分だけうまくいってない感、取り残された感が、半端じゃなかった。

「このままだと、社会どころか友達にも相手にされなくなるんじゃないの?」っていう不安や焦りも大きかった。

だから、方法はなんであれ(合法なら)、少しでもいいから収入アップを目指したかった。多少なり自分の名義で納税できるようになったら、それは社会人ってことでいいんじゃないの?なんて思っていた。

他に収入を増やす選択肢が限られている

次に、私が働ける条件についてだ。

私はうつ病不眠症歴が長く、HSPでもある。体力的にも精神的にも、平均的な社会人と比べて総合的にパラメータが低い。電車通勤が続けられない、人とのコミュニケーションが続けられない、など、社会に出る上で致命的な弱点があるので、"普通に就職している状態"が維持できない。

もちろんこれらは、ある人から見たら「そんなの甘え」とお叱りを受けるかもしれないが、どちらにせよ「これが私の働ける条件なんだから、限られた選択肢から考えるしかない」というのが、私の結論になる。

じゃあ通勤がなく(=在宅)、人とのコミュニケーションを限りなく少なくしようとなったときに、このときは株式投資くらいしか思いつかなかった。

社会との繋がりを感じたい

とはいえ、引きこもりたいというのは、社会から孤立したいのとは違う。

引きこもって消耗してるだけなのは嫌だけど、前向きに社会と繋がってる感覚はほしかった。

だから、株を売買するなかで、会社四季報を読んだり、経済ニュースを見たり、話題の会社を街中で見つけたり体験したり…。そんなことができたら、"ただ収入が低くて消耗してる人"から"社会の一員"っていう意識を持てるようになるんじゃないかなあ、という期待を持った。

新しい趣味、共通の趣味。

私はこれまで、これといった趣味がなかった。

一時的にゲームにハマったり、手芸に没頭したりしたことはあったけど、特に続かなかった。

もし投資が新しい趣味になったら、収入問題は解決するし、なんとなく過ごしていた時間が投資に繋がってくるし、いいことずくめだ。

 

加えて、夫と共通の話題もできる。

下の記事でも紹介したように、私がお金の教養セミナー体験会を見つけたのがきっかけで、二人で投資について具体的に考えるようになった。

二人とも投資に興味があるので、夫婦としてというよりも、仲間として戦友として、共通の趣味になった。そんな感じだ。

夫の"慈善事業"を私への"投資"に変えたい

私が投資を始めるにあたって、最も強い理由になったのは、夫との関係を変えたかったからだと思う。

ここではあくまで"キレイごと"っぽく記載するに留めるが、私は職歴もないうつ病持ちのニートで、家事どころか自分の基本的な生活もままならない時期があった。

付き合いの長かった夫は、「俺と結婚すれば病気は治る」などとわけのわからないことを言って、私の世話を引き受けてくれた。当時は本当に、見返りのないただの"慈善事業"だった。

その後、私は少しずつ回復していき、紆余曲折を経て(詳細は別記事)、いまここに立っている。

こういう経緯があったので、私が投資を成功させたら、「夫のした"慈善事業"は"将来金のなる木となる妻への初期投資"だった」ということにできるんじゃないか? そんな期待が芽生えた。

※それから半年たった今は、予想以上に早く結果が出てきたので「君が頑張ってくれるおかげで、僕も投資で成果を出し続けられてる。妻様様だ」と言われるようになった。よっしゃ!

これから

最後に、これからの目標をぼんやりとまとめておきたい。

株式投資で少しコツをつかめたら、次は投資信託を年金代わりに始めたい。それから夫と二人で不動産投資を勉強して、1件くらいは購入に至りたい。そして収入を安定させる。

私の個人的な人生の目標は、家族と幸せで充実した時間を過ごすことなので、投資生活が、無理なくそれを手伝う結果になるといいなと考えている。

今後も、投資生活の経過をときどき記事に残してみようと思う。